バティックは高い芸術的価値を持つだけでなく、国のクリエイティブ経済を動かす重要な原動力でもある民族の文化遺産です。2009年にユネスコの無形文化遺産に登録され、世界に認められた気高いアイデンティティとして、バティックは職人のイノベーションとさまざまな関係者の支援によって発展を続けています。
ここ数年、バティックは若い世代(Z世代)にとってより身近なものになり、彼らはファッション、デジタルコンテンツ、クリエイティブな起業を通じて積極的にバティックを広めています。現在、インドネシアの人口の53.8%以上がミレニアル世代とZ世代です。つまり若い世代は、バティックが世代を超えて受け継がれるよう、その保存とイノベーションにおいて大きな可能性と重要な役割を持っています。
「皆さんはバティックを、過去と深く結びついた文化遺産だと思っているかもしれません。でも、昔のバティック職人も若者で、今私たちが目にするような年配の人ではなかったのです。彼らは経験、親から受け継いだもの、身近な文化、ひらめきからバティックの模様を生み出しました」と、ファイソル・リザ工業副大臣は7月30日(水)、ジャカルタで開かれたインダストリアル・フェスティバル feat. ゲラール・バティック・ヌサンタラ2025の公開講義「心にバティックを描き、人格を彩り、志を縫う」で述べました。
300人以上の学生が参加したこのフォーラムで、副大臣は若い世代に、生産的な年代と手にしている幅広い機会を生かすよう呼びかけました。しかも学生たちは間もなく、ますます複雑で変化の激しい課題に満ちた社会人という新たな段階に入ります。そのため副大臣は、若い世代が身につけるべき5つの重要な力を強調しました。
第一に知的な準備です。若い世代は現実の世界で挑む準備ができていなければなりません。さらに、国のアイデンティティの一部としてのバティックの歴史と哲学を理解し、グローバル化が地域の文化にもたらす課題を自覚することも必要です。
第二に、デジタルとクリエイティブのスキルです。今や創造性と結びついたデジタル化は、日常生活のあらゆる面で避けられません。若い世代はグラフィックデザインやアニメーションなどのスキルを磨き、コンテンツクリエイターとしてSNSを活用してバティックを紹介することができます。
「インドネシアのエコシステムは、本来デジタル化を大いに後押しするものです。問題は、デジタルインフラがまだ十分に強く、均等に整っていないことです。そのため工業省は、わが国が最良のデジタルインフラを持てるよう懸命に取り組んでいます」と述べました。
第三に起業の経験です。若い世代が起業のあらゆる可能性をまとめ上げ、うまく管理し、最大限に運営できれば、大きな産業へと成長させられます。手始めに、ストリートウェア、サステナブル、ファッションなどの現代的なアプローチで、バティックを基にした地元ブランドを立ち上げることができます。
第四に、社会と環境への感受性です。その一例が、使い捨てプラスチック製品への反対運動、再生可能エネルギー、ごみ処理、川の汚染対策など、若者が常に注目している課題です。ファイソル副大臣は、その感受性が若い世代の将来の目標や志を実現する力になると続けました。
第五に、誇りと積極性です。副大臣は、若者が志を実現するための道しるべとなる大きな目標を持つことが大切だと強調しました。また、意欲と行動が計画的で方向性を持つよう、明確な計画を立てる習慣をつけることも重要だとしています。
「皆さんは私たち全員の希望であり、インドネシアの未来です。ですから、自分の志や目標からかけ離れたものに人生を賭けないでください。もちろん、皆さんがこれからもバティックを愛し続けてくれることを願っています」と述べました。
学生との質疑応答でファイソル副大臣は、若い世代がバティックという伝統布の保存に参加するよう促すため、政府はバティック職人への支援を続けていくと強調しました。
「政府は工業省、零細中小企業省、地方工芸評議会(Dekranasda)、国営企業(BUMN)など、多くの省庁・機関を通じてバティック職人を手厚く支援しています。いずれもバティックを支えるプログラムを持っています」と述べました。
ゲラール・バティック・ヌサンタラと共催のインダストリアル・フェスティバル2025は、2025年7月30日から8月3日までパサラヤ・ブロックMで開催されます。フェスティバルのタグラインは#BATIKRIZZで、バティックが単なる文化遺産ではなく、イノベーション、デジタル化、持続可能性の原則を大切にする現代のクリエイティブ産業の一部であることを打ち出しています。展示のほか、持続可能なファッションと技術の活用によるバティック産業のイノベーションを語るコミュニティ参加型のトークショーも行われます。
フェスティバルではクリエイティブ・コンテンツ・コンテストも行われ、学生を含む一般から、インドネシアのインダストリー4.0の精神を表すマスコットのデザインを募集する産業マスコット・コンテストも始まります。
出典:インドネシア共和国工業省プレスリリース
