インドネシアは世界有数のパイナップル生産国で、2024年には総生産量315万トンで世界第1位となりました。この熱帯果実の豊富な供給の裏には、パイナップルの葉の廃棄物を葉繊維、一般に
リーフファイバーと呼ばれるものに加工する大きなチャンスがあります。
「リーフファイバーは植物の葉から採れる繊維で、さまざまな優れた特性を持っています。葉繊維は、ファッション産業と繊維以外の産業の双方のニーズを満たすものとして、ますます需要が高まっています」と、産業標準化・サービス政策庁(BSKJI)のアンディ・リザルディ長官は5月25日(日)、ジャカルタでの公式声明で述べました。
BSKJI長官によると、葉繊維の市場の成長は主に、環境にやさしい製品を好む消費者の増加によってもたらされています。Datainteloの報告によれば、衣料用の葉繊維生地の世界市場は2023年に約12億米ドルで、2032年には28億米ドルに達すると予測されています。
「産業の競争力を高める戦略の一つは、消費者の需要に基づいて製品の強みをつくるバリューチェーンを構築することです」と長官は述べました。持続可能な産業への意識が高まるなか、葉繊維は生分解しやすい原材料という面でも、農園産業から出る大量の廃棄物の活用という面でも、有望な解決策を提供すると続けました。
「この解決策はいくつかの側面に関わります。第一に、環境にやさしく生分解しやすい原材料として使える代替の天然繊維商品になること。第二に、大気汚染を減らすことです」と付け加えました。
農家はパイナップル収穫後の残った葉を燃やす代わりに、比較的高い価格で売れる派生製品に加工できるようになりました。「これが第三の側面、つまりインドネシアの繊維産地でのグリーンジョブの創出です」とアンディ長官は述べました。
パイナップルの葉繊維の長所には、柔らかく軽い質感と絹のような光沢があり、衣料やアクセサリーの基材に適していることが挙げられます。さらに、強度と耐久性が高いため、インテリアや自動車用の繊維、その他の産業の原材料としても広く使われています。
「この多様な市場の需要に応えるための課題は、天然繊維の加工技術を開発し続け、地方政府を含む産業界のステークホルダーにこの加工工程を紹介することです」とアンディ長官は述べました。この産業育成プログラムは、工業省傘下のUPTの一つであるバンドンのBBSPJI Tekstil(産業標準化・サービスセンター)が、東カリマンタン州政府の工業・商業・協同組合・中小企業局と協力して実施しています。
BBSPJI Tekstilのチャヒヤディ所長は、この協力は、特に繊維製品向けの産業原料として、パイナップル繊維という天然資源に基づく産業の付加価値向上と川下化を進める東カリマンタン州政府を支援するために実施されたと説明しました。
「最初の活動として、東カリマンタンのパイナップル農家14人が、バンドンのBBSPJI Tekstilの天然繊維加工テストベッド施設で、パイナップル繊維の加工に関する技術指導を受けました」と説明しました。
この産業育成は、加工技術の紹介や天然繊維加工機械の提供にとどまらず、パイナップル繊維のバリューチェーンを生み出す能力の向上へと続けていく必要があります。「さらに、市場の需要予測を読み解き、天然繊維商品の品質基準を理解し、競争優位性のある製品を開発し続ける意欲を持つことが必要です」とチャヒヤディ所長は締めくくりました。
出典:インドネシア共和国工業省プレスリリース
