製造業は、国内経済の業績における戦略的な役割を改めて示しました。インドネシア中央統計局(BPS)のデータによると、製造業は国内総生産(GDP)への最大の寄与部門で、過去3年間比較的安定した成長を続け、2025年には5.30%に達しました。
アグス・グミワン・カルタサスミタ工業大臣は、製造業のこの成果は、世界経済が揺れ動くなかでも持ちこたえている国内産業部門の貢献があってこそだと強調しました。
「国内産業部門の努力のおかげで、製造業は他の部門と比べて一貫して国内経済成長への最大の貢献者となっています」と、工業大臣は2月10日(火)、ジャカルタでの声明で述べました。
製造業の貢献は、各産業部門、特に2025年を通じて好調な成長を記録した化学・医薬品・繊維産業(IKFT)の業績によるところが大きいといえます。IKFT部門は5.11%成長し、前年の4.21%を上回りました。また同部門はGDPの3.87%を占め、最大の寄与は化学・医薬品・伝統薬のサブセクターの1.83%でした。
「国内経済の成長と歩調を合わせたIKFTの成長は、同部門が非石油・ガス製造業の重要な柱であり続け、国内産業の成長の勢いを維持できることを示しています」と、IKFT総局のスリ・ビモ・プラトモ事務局長は述べました。
2025年のIKFT部門の好調な業績は、大きく成長したいくつかのサブセクターに支えられました。最も伸びたのは化学・医薬品・伝統薬のサブセクターで、成長率は8.35%と、2024年の5.86%から2.49ポイント上昇しました。非金属鉱物製品のサブセクターも6.16%と比較的高い成長を記録し、0.6%のマイナス成長だった2024年を大きく上回りました。
生産面だけでなく貿易面でも、IKFT部門は2025年1月〜11月に黒字を記録し、輸出額は491億5,000万米ドルと、前年同期から62億6,000万米ドル増加しました。これは、207億9,000万米ドルの輸出を記録した化学品・化学製品のサブセクターなど、主力分野の輸出の好調にも支えられています。
さらに、農業系化学産業のサブセクターも輸出が大幅に増加し、62億5,000万米ドルから92億5,000万米ドルになりました。続いて日用履物産業のサブセクターも20億米ドルから30億米ドルに増加しました。
「現在の世界情勢のなかで、国産のIKFT製品に対する世界の需要はむしろ増えています。これらの数字は、IKFT部門が世界のサプライチェーンに貢献し続ける底堅さを示しています」とスリ・ビモ事務局長は付け加えました。
一方、IKFT部門への投資も明るい結果となりました。2025年1月〜9月のIKFT部門の投資実績は142兆1,500億ルピアに達し、2024年同期の116兆5,400億ルピアを上回りました。最も投資額が多かったのは化学品・化学製品のサブセクターで、58兆4,000億ルピアでした。
年初めの同部門に対する景況感も前向きな兆しを示しており、2026年1月の産業信頼感指数(IKI)は54.12と拡大局面を維持しました。これは前月の51.90より速いペースで拡大していることを示しています。
「こうした前向きな兆しは事業者の楽観を示すものであり、IKFT部門の業績がさらに向上するよう、政府が常に良好な事業環境を維持する励みにもなります」とスリ・ビモ事務局長は強調しました。
こうした成果を持続させるため、工業省はIKFT部門を含む国内産業の競争力を高めるさまざまな重点プログラムの実施を引き続き加速させる決意を表明しました。好調な成長傾向は維持するだけでなく、川上・川下の両面で産業構造を深化させることで強化する必要があります。工業省は、輸入代替を加速し国産品の付加価値を高める取り組みとして、持続可能な工業化を一貫して推進しています。
出典:インドネシア共和国工業省プレスリリース
