市場の変化がますます速くなるなか、工業省(Kemenperin)は特に工芸・ファッション分野の中小企業(IKM)の能力開発に引き続き取り組んでいます。こうした変化は消費者の購買行動だけでなく、人々のライフスタイルの変化とともに進化し続ける製品価値へのニーズにも影響を与えています。
そのため工業省は、市場環境に即したビジネス戦略について、工芸・ファッションの中小企業のリテラシーを継続的に強化しています。とりわけ、トレンドが非常に速く変わるなかで、産業界は製品の価値をさまざまな角度から理解し、見極められなければなりません。
「デザイナー、職人、生産者が生み出す製品のイノベーションは、現在の市場ニーズに合ったものでなければなりません」と、アグス・グミワン・カルタサスミタ工業大臣は4月28日(火)、ジャカルタでの声明で述べました。
工業大臣は、インドネシアのファッション・工芸のデザイナーと職人には、質の高い製品を生み出す能力、アイデア、イノベーション、技術があると確信しています。ただし、その能力はビジネス戦略への理解と的確な市場調査によって支えられる必要があるとしています。
「国産のファッション・工芸製品は、すでに海外製品と肩を並べるに値し、さらにはそれを上回ることもできます。しかし、事業をステップアップさせるには適切な戦略が必要です」と工業大臣は述べました。
ファッション・工芸産業には大きな輸出の潜在力もあり、さらに最大限に生かしていく必要があります。2025年の同分野の輸出額は8億663万米ドルに達し、前年比15.46%と大幅に増加しました。
中小・各種産業(IKMA)総局のレニ・ヤニタ総局長は、工業省が同総局を通じて工芸・ファッションの中小企業のリテラシーを定期的に高めており、その一つがバリのファッション・工芸産業エンパワーメントセンター(BPIFK)が開催するクリエイティブ・トークだと述べました。
2026年4月16日にBPIFK講堂で開催された「市場ニーズに合った製品価値をデザインする」と題するクリエイティブ・トーク1では、学識者、実務家、コミュニティ、中小企業からなる参加者が、より高い付加価値を持つ製品をデザインする戦略について直接議論しました。
「これは、中小企業の人材の能力、特に市場ニーズを理解し、付加価値の高い製品をデザインする力を高めるための政府の戦略です。中小企業のファッション・工芸製品が美的に優れているだけでなく、商業的にも強いものとなるためには、ビジネスリテラシーとデザイン戦略の強化が欠かせません」とレニ総局長は述べました。
レニ総局長によれば、インドネシアのファッション・工芸産業は非常に大きな経済的潜在力を持っています。しかし、消費者のニーズに合った製品を継続的に生み出すことは、一部の中小企業にとって依然として課題です。
「この一連の活動は、継続的なワークショップや技術指導など、さまざまな育成プログラムを通じてインドネシアのファッション・工芸産業の競争力を強化するための戦略的な取り組みとして企画されています」と付け加えました。
講演では、基調講演者のイ・マデ・スルヤ・プラヨガ氏がバリュー・プロポジション・デザインの考え方を取り上げました。同氏は、多くの事業者がいまだに顧客が実感する本当の利点ではなく、製品の機能に注目していると指摘しました。
たとえばファッション分野では、単に安い服を売るのではなく、若手社会人向けに着心地がよくおしゃれな仕事着を提案するほうが適切なアプローチです。
一方、ファッション・工芸産業エンパワーメントセンター(BPIFK)のディッキー・スリスティア・アプリリヤント所長は、調査によると事業失敗の主な原因の一つは、生産される製品と市場ニーズの不一致だと述べました。
「これは、事業の成功が生産能力だけでなく、顧客のニーズを理解し応える力にもかかっていることを示しています。職人の創造性を市場ニーズと調和させる必要があります」と述べました。
出典:インドネシア共和国工業省プレスリリース
